G-NQ0SVNB71M 仕上げ磨き、完璧じゃなくて大丈夫|歯科医師ママが手放した3つの思い込み|デンタルウェルビーイングアカデミー

仕上げ磨き、完璧じゃなくて大丈夫|歯科医師ママが手放した3つの思い込み

hapiko2025

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歯科医師の私にも、うまくいかない夜がありました

「完璧な子育てをしなきゃ」と思って、苦しくなっていませんか?仕上げ磨きを嫌がられて、つい怒ってしまった夜。「今日もちゃんとできなかった…」と、自分を責めてしまう夜。

じつは、私にも思い当たる夜があります。歯科医師でも、わが子の仕上げ磨きがすんなりいかない日はあるんです。知識があることと、毎日うまくいくことは、別なんだなぁと感じたものでした。

同じような気持ちのパパ・ママ、多いんじゃないでしょうか😊

先に結論:完璧じゃなくて大丈夫🙆

この記事の結論を、先にお伝えしますね。

毎回完璧にできなくても、大丈夫。「寝る前の仕上げ磨き」と「フッ素入り歯磨き粉」。この2つを押さえれば、十分がんばれています。

むしろ「完璧を目指す気持ち」が強すぎると、ママ・パパの心がすり減ってしまいやすいんです。これは研究でも報告があります(後ほど紹介しますね)。

ここからは、私が手放した3つの思い込みをお話しします。

私が手放した3つの思い込み

思い込み①「毎食後、必ず磨かせなきゃ」

「歯磨きは毎食後!」と思い込んでいませんか?

実は、日本小児歯科学会のQ&Aにはこうあります。最初から毎食後を目指す必要はなく、子どもの機嫌がよい時や、親に余裕がある時からでいい。慣れてきたら、少しずつ増やしていけばいい。

そして、いちばん大事なのは寝る前の1回。寝ている間はだ液が減って、むし歯菌(お口の中のばい菌)が増えやすいからです。

「毎食後」を手放して「寝る前だけは」に変える。これだけで、心がふっと軽くなりますよ✨

思い込み②「嫌がっても、押さえてでもピカピカに」

泣いて嫌がる子を押さえつけて、隅々まで磨く。親も子も、つらいですよね…。

学会のQ&Aでは、嫌がる時は子どもが苦しくないかを確認する視点も紹介されています。お口を開けたままだと、だ液がたまって苦しいことも。途中でごっくんさせてあげるだけで、変わることがあります。

「全部の歯を毎回完璧に」ではなく、「今日はここまで磨けたらOK」。できる範囲でOKです!

思い込み③「ちゃんとできない私は、ダメな親」

これが、いちばん手放してよかった思い込みです。

海外の研究のまとめ(メタ解析)では、完璧主義の傾向が強いほど、産前産後のママの心の不調と関連するという報告があります。

また、「周りから求められる完璧な親」を目指すほど、育児への自信が下がりやすいという研究報告もあります。逆に「自分なりの基準」で育児をする人は、満足感が高い傾向だったそうです。

SNSのキラキラ育児と比べなくていいんです。厚生労働省も「一人で抱え込まないで」と伝えています。比べる相手は、昨日の自分だけで十分ですよ❤️

手放していい3つの思い込み:毎食後必ず磨かせなきゃ→寝る前の1回だけはでOK、押さえてでも隅々までピカピカに→今日はここまで磨けたらOK、ちゃんとできない私はダメな親→比べるのは昨日の自分だけ

「7割できればOK」に変えたら、起きたこと

私は思い込みを手放して、「7割できればOK」を合言葉にしました。

歯磨きを終えてお茶を飲みながらほっとひと息つくハリネズミのイラスト

すると、不思議なことに。心に余裕が生まれて、歯磨きタイムの空気が少しずつやわらかくなっていきました。親の肩の力が抜けると、子どもも構えなくなるんですね。

完璧を手放すことは、手抜きではありません。続けるための、かしこい工夫なんです😊

科学が教えてくれる「本当に大事な2つのこと」

「じゃあ、最低限なにを押さえればいいの?」ここは歯科医師として、しっかりお伝えしますね🦷

①寝る前の1回を、習慣にする

歯磨きの回数とむし歯の関係を調べた研究のまとめでは、磨く習慣が少ないほど、むし歯が増えやすく、その影響は乳歯でとくに大きいと報告されています。

つまり大事なのは、毎回の完璧さより、「寝る前の1回」という習慣を切らさないこと。学会も「少なくとも寝る前は必ず」をすすめています。

②フッ素入り歯磨き粉を使う

厚生労働省のe-ヘルスネットには、歯磨きだけでのむし歯予防には限界があり、フッ化物(フッ素)との組み合わせが必要とあります。

つまり「磨き残しゼロ」を目指してヘトヘトになるより、フッ素入り歯磨き粉を使うほうが現実的なんです。

2023年には4つの学会が合同で、年齢別のフッ素濃度と使う量の目安を発表しています。すすめられているのは、寝る前を含む1日2回。でも、むずかしい日は寝る前の1回からで大丈夫。慣れてきたら2回に近づけていけばOKです。

磨いた後は、軽く吐き出すだけでOK。うがいをする場合は少量の水で1回だけにして、フッ素をお口に残してあげるイメージです✨(うがいがまだできない子は、吐き出すだけで十分です)

ひとつだけ大事なお約束。フッ素入り歯磨き粉は、お子さんの年齢に合った濃度と量を守って使ってくださいね。パッケージの対象年齢を確認すれば大丈夫です。年齢別のくわしい目安は、また別の記事でお話ししますね。

これだけでOKな2つの習慣:1 寝る前の1回を習慣にする、2 フッ素入り歯磨き粉を使う

ゆるっとまとめ:あなたは十分頑張ってる

今日のまとめです。

  • 仕上げ磨きは、機嫌のいい時・余裕のある時からでOK
  • 最低ラインは「寝る前の1回」
  • フッ素入り歯磨き粉が、がんばりすぎない味方になる
  • 完璧主義は、ママ・パパの心をすり減らしやすい
  • 「7割できればOK」で、続けることを優先しよう

完璧な子育てより大切なのは、親の心に余白があること。余白があると、子どもの小さな変化にも気づけます。

今夜できなくても、明日やればいい。まずは「寝る前の1回だけ」から、今日からゆるっとやってみましょう😊

ここまで読んでくださったあなたは、それだけで、十分頑張っています。

おまけ|歯科医師ママが自分用に使っている歯ブラシ

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「完璧を手放す」と決めたら、がんばっている自分のケアも少しだけ。
仕上げ磨きの合間に、ママ・パパ自身の歯磨きが「気持ちいい時間」になると、続けるのがラクになります。

私が自分用に使っているのが「クラプロックス CS5460 ウルトラソフト」というスイス生まれの歯ブラシです。

クラプロックスCS5460ウルトラソフトの全体写真

使ってみて良かったところ

  • 毛の量がとても多く(商品名の「5460」は毛の本数からきています)、磨いたあとにプラーク(歯の汚れ)が落ちているのを実感しやすい
  • 毛先がやわらかくて磨き心地が気持ちいい。歯ぐきがデリケートな方にも向いているとされています
クラプロックスCS5460の毛先アップ。毛の量の多さが分かる

正直、気になるところ

  • ヘッド(毛の付いた部分)が大きめ。そのぶん「ざっと磨いて終わり」になりやすいので、小刻みにていねいに動かす磨き方とセットで使うのがおすすめです
  • いちばん奥の歯の後ろ側を磨くには、少し意識とコツが必要です

私個人の感想ですので、参考のひとつにしてくださいね。
▶ 公式サイト:クラプロックス


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この記事は一般的な情報提供を目的としており、診断・治療を目的としたものではありません。個人差がありますので、お子さんの症状が気になる場合は歯科医師・専門医にご相談ください。

参考文献

  • 日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱:産まれてから2歳頃まで」https://www.jspd.or.jp/question/2years_old/
  • 4学会合同提言「フッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法」(2023年)https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/news/2023/news_230106.pdf
  • e-ヘルスネット(厚生労働省)「歯みがきによるむし歯予防効果(予防法)」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-02-015.html
  • The association between maternal perinatal mental health and perfectionism: A systematic review and meta-analysis(2022・PubMed)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35762187/
  • Parenting perfectionism and parental adjustment(2012・PubMed)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22328797/
  • Effect of Toothbrushing Frequency on Incidence and Increment of Dental Caries: A Systematic Review and Meta-Analysis(2016・PubMed)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27334438/
  • こころの耳(厚生労働省)「産褥期うつ病(産後うつ病)」https://kokoro.mhlw.go.jp/glossaries/word-1566/
ABOUT ME
はぴこ先生
はぴこ先生
現役歯科医×一児の母
2012年歯科医師免許取得。5,000人以上の親子と向き合う中で「正しい知識だけでは解決できない親の葛藤」を痛感。私自身も育児で「わかっているのに磨けない」と悩んだことから、歯×食×体×心の4つの視点でお口育てを整える独自メソッドを確立。「予防歯科」に「親子の心の余白」をプラスした発信で、「人生が変わった」とリピーターが続出。オンラインサロンも運営中。一生モノの健康資産をママ・パパと一緒に守ります。
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